Maven2でslim3のeclipseプロジェクト作成

slim3を通して初めてmavenを使ってみたので、やり方をメモ。

Maven2があれば面倒な作業が一行の命令で済む

Maven2は、構成管理ツール。コマンドプロンプトから1行の命令を実行するだけで、必要なお膳立てを全部やってくれる。インストールは、Maven - Welcome to Apache Mavenからダウンロードして解凍したフォルダを適当なところに配置して、環境変数を設定するだけ。あとはコマンドプロンプトから、各種命令を実行する。

【例】hoge-webappという名前でパッケージがjp.hogeのWebアプリプロジェクトを用意したい場合
> mvn archetype:create -DgroupId=jp.hoge -DartifactId=hoge-webapp -DarchetypeArtifactId=maven-archetype-webapp

これ一発で、なにやらログがずらずらーっと出たあと、コマンドを実行したフォルダに、「hoge-webapp」というフォルダが作られ、中身のもろもろができてる。
さらにこれをwarファイルの成果物にするには以下のコマンド。

> mvn package

これでまたログがずらーっとでたあと、warファイルが生成される。より詳しく学ぶには下記のページが理解しやすかった。
構成管理 実践入門 第4章 Maven2によるビルド入門 はじめに

Maven2はコマンドの実行に必要なファイルを随時ダウンロードする

コマンドの実行にはいろいろファイルが必要になるけど、実行した環境にそのファイルがない場合、ダウンロードしてくれる。そのダウンロード先はWindowsの場合、「C:\Document And Settings\<ユーザー名>\.m2\repository」になる。これを「ローカルリポジトリ」と呼ぶ。

【本題】Eclipse用のSlim3プロジェクト作成

Slim3のドキュメント(Maven (Slim3))に情報が記載されているので、それに従って作業する。まずはプロジェクトを作成するフォルダに移動して、コマンドプロンプトで下記を実行。

mvn archetype:generate -DarchetypeCatalog=http://slim3.googlecode.com/svn/trunk/repository

途中、パッケージやプロジェクト名を聞かれるので、随時入力。

これで最小構成のプロジェクトは作成される。この時点ではまだEclipseのプロジェクトではないので、作成されたフォルダに移動し、下記を実行。

>mvn eclipse:eclipse

jarにソースの添付をしたいときは下記のオプションを追加。

>mvn eclipse:eclipse -DdownloadSources=true 

これで、Eclipseのプロジェクトとしてのお膳立ては完了。これでEclipseにインポートすると、M2_REPOが解決できないというエラーが出る。ローカルリポジトリの場所を、Eclipseに教える必要がある。
Slim3のドキュメント(Maven (Slim3))に書いてある通り、 Eclipseにこのクラスパス変数を追加する。(Preferences > Java > Build Path > Classpath Variables)

Mac OS Xなら"/Users//.m2/repository"

これで、maven2によってSlim3プロジェクトをEclipseに取り込む作業は完了。

参考ページ

@shin1ogawa さんによるマニュアル。参考になります。
YouTube - slim3-archetype-quickstart-1.0.1
slim3-archetype-quickstart - Slim3 User Japan | Google グループ